支障木プロジェクトがグッドデザイン賞2023を受賞しました。

2023/10/05

支障木プロジェクトがグッドデザイン賞2023を受賞しました。

 

 

気候変動や生育環境の変化、管理する人の希薄化。
倒れる恐れ、建物を傷つける可能性など
さまざまな理由から危険と判断され、伐採される「支障木(ししょうぼく)」。
それらを産地・静岡の林業・木工企業の技術で活用する取り組みです。

里山で危険と判断された樫を
個性のシェアとして、突板や曲木、成形合板し
プロダクトをラインナップし
シリーズ・プロジェクトでの受賞となりました。

受賞に合わせまして、東京・ミッドタウンにて受賞展が行われます。

また、iwakaguオンラインストアでも
数量は少ないですが、販売がスタートしています。


引き続き気を引き締めて
木々からも木工、ものづくりや産地を考えていきます。
ありがとうございました。



木工品 / トレー ゴミ箱 鏡  [支障木プロジェクト]

街の中にある、暮らしの支障になる木々・気候変動による倒木。流通木工産業では活用できず、人が管理できないことで伐採される材の問題を、産地内のつくり手が連携し、木工で解決するプロジェクト。人が植えた木々・代々受け継いだ木々に責任をとり、使うことで解決する木工と、その産業的仕組みづくり。


[審査員コメント]
プロジェクトオーナーの「木と共に生きる為、責任の持てる木工を続ける」との言葉が印象深い。最終製品としては日用品だが、支障木として伐採、廃棄される木材を木工品に加工するためには、行政や林業、製材、家具工房といった各所の連携が不可欠であり、その仕組み作りを含めた全体を高く評価したい。一方、本製品流通に際しては、この仕組みと意義、産地にもたらす影響をユーザーに効果的に伝える工夫も求められるだろう。志ある人たちが始動させた取組みが、継続すること、そして同様の他産地の手本となっていくことを強く期待する。



日用品 23G040202

グッドデザイン賞プロダクトページ:https://www.g-mark.org/gallery/winners/20417


プロデューサー : 株式会社iwakagu 岩﨑翔
ディレクター : OTHER DESIGN 西田悠真
デザイナー : 株式会社iwakagu 岩﨑翔,OTHER DESIGN 西田悠真 
写真 : 株式会社 LOCASTUDIO 

プロジェクト協力会社 :  
林業・株式会社 玉川きこり社 / 製材・丸大材木店 
突板加工・有限会社マルケイ
国産積層ヒノキ合板・株式会社ノダ
突板加工・江間特殊工芸 / 成形合板 株式会社サイトーウッド / めんぱ・SHIOZAWA漆工所
木工・iwakagu・moku hiroto

他 各請負工場

─────────────────────────────────
    2023年度受賞展
─────────────────────────────────
GOOD DESIGN EXHIBITION 2023 -2023年度グッドデザイン賞受賞展-
今年度受賞作品全件を紹介する展示「GOOD DESIGN EXHIBITION 2023」を、10月25日(水)-10月29日(日)に東京ミッドタウンで開催します。全受賞作品を紹介するのはおよそ4年ぶり。今年のグッドデザイン賞のテーマである「アウトカムがあるデザイン」を踏まえて、今の社会に本当に必要なものは何かが考え抜かれた、優れた製品やサービス、プロジェクトなどのデザインが、圧倒的な規模感で集結します。

会期中には「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」のPOP UPストアを東京ミッドタウンに期間限定でオープンします。また、 永年愛され続ける「ロングライフデザイン賞」の受賞作品もご紹介。見て、触って、楽しめる、国内最大級のデザイン・イベントです。

詳細はグッドデザイン賞公式ウェブサイトで10月5日から随時公開しますので、ぜひお見逃しなく!

GOOD DESIGN EXHIBITION 2023
10月25日(水)-10月29日(日)
11:00~20:00 (10月28日は21:00閉場、10月29日は18:00閉場)
東京ミッドタウン内各所(東京都港区赤坂9丁目) 入場無料